平等相続、末子相続

最後に親元に残るのが末っ子なので、末子相続という見方も出来ます。
末子は特別視され、『オッチギン(竈守り、火の王子)』という呼び名がありました。
それぞれの代にオッチギンがいるわけです。
(トゥルイ・オッチギン、テムゲ・オッチギン、ダリタイ・オッチギンなど)

戦争に行く時も、親を守る末子は、留守番部隊となって従軍しませんでした。
大征西でも金国攻めでも、モンゴル本国に残って留守番をするのは、
チンギスの末の弟、テムゲ・オッチギン。
チンギスに付き従うのは末息子、トゥルイ・オッチギンでした。
(テムゲはヒマでヒマで他にやることもないので、ひたすら子供を作り続けて、
気がついたら子供が80人居ました)

親の手元にある財産を末子が受け継ぐので、チンギスが死んだ時、
その精鋭部隊はほぼすべてトゥルイ家が受け継ぎました。